「で、結局何が言いたいの?」
「結論からいってくれない?」
「話をまとめてから話して?」
こんなことを言われた経験はありませんか?
もしも、これを読んでいるあなたに心当たりがあれば「PREP法」を習得しましょう!
これを身に付ければ、上司への報告、電話応対、プレゼンテーション、文書作成など
あらゆる場面でコミュニケーションが円滑になります。
ちょっとしたコツで「わかりやすい」と言われるようになるので
話が苦手な方、どうしてもだらだら話してしまう方はぜひ最後まで読んでください。
PREP(プレップ)法とは
PREP法とは、わかりやすく説得力のある会話や文章の構成方法です。
「結論(Point) 」「理由(Reason )」「具体例(Example)」「結論(Point)」
この順番で情報を伝える。ただそれだけ。
英語の頭文字をとってP R E P 法と言われています。
具体的にこの法則を使って説明します。
Point :結論
簡潔に伝えたいなら「結論」から話しましょう!
Reason :理由
なぜなら、人間はせっかちだから。
Example:具体例
「要するに何の話をされているんだろう」「結論なんだろう?」と気になってしまうと話の内容が入りづらくなります。
反対に、結論が分かっていれば、その後の話もスムーズに理解できます。
Point :結論
だから、話すときは「結論から話す」ということを意識しましょう。
この順番を守るだけで「話す」「書く」どちらの場面においても「わかりやすい」印象になり、相手も自分もストレスなくコミュニケーションがとれるようになります。
PREP法のメリット
PREP法を使うメリットは次の3つです。

- 余計なやりとりが減る
PREP法で説明すると一度の説明で理解してもらえるので、不要なやりとりが激減します。反対にPREP 法を使わずに思いついたままに話してしまうと「ごめん、もう一回説明して?」「結局なんの話だっけ?」というやり取りが発生します。小さな事かもしれませんが、簡潔に話すことで相手も自分も時間のロスを削減できます。 - 聞く人のストレスが減るPREP法は先に「結論」を伝えるので、相手がストレスなく話の内容を理解できます。「これについて今話してるのか」と理解した上で話を聞くことで「一体なんの話をしてるの?」というストレスは発生しません。ストレスのない円滑やコミュニケーションがとれると人間関係も自然とスムーズに。
- 考えを整理する習慣が身につくPREP法で話すことを心がけると、自然に考えを整理するクセがつきます。「この話の要点はこれ、その理由はこう、その理由を裏付ける根拠はこうだから」こうすることで、説得力のある話ができ、自分も相手も記憶に残りやすくなります。
PREP法の注意点
さまざまな場面で活用できるPREP法ですが、必ずしも万能というわけではありません。
PREP法の注意点を理解できればうまく使いわけができます。
- 物語や長文には不向き 結論を先に伝えるPREP法は小説や物語には不向きです。オチが最初にきてしまうとストーリーの魅力がなくなってしまいます。例えば、童話『赤ずきんちゃん』をPREP法で語るとこうなります。
結論:赤ずきんちゃんはオオカミに騙された。 理由:なぜなら、おばあちゃんの家に行く途中、オオカミと話してしまったから。
具体例:実際にオオカミは赤ずきんちゃんから情報を聞き出しおばあさんの家を発見。そして、おばあさんに化けて赤ずきんちゃんを待ち伏せた。
結論:だから、知らない人とむやみに話してはいけない。
物語で結論が先だと、桃太郎が桃から産まれるワクワク感や、いじめられていたシンデレラが魔法で馬車に乗ってお城へいくドキドキ感がなくなってしまいますね。
PREP法はこういったストーリーや結論以外を強調する長文には向きません。
- 「理解」は得られるが「共感」は得られない 【結論・理由・具体例(根拠)】に焦点を当てるのがPREP法です。それは聞き手の「理解」は得られますが、「共感」は得られにくいことがあります。「共感」を得るには具体例を強調して話す必要があります。しかしPREP法の具体例はあくまで補足程度で、聞く人の印象に残りづらいです。同僚や友人、家族と関係を深めたいときにはPREP法は不向きです。
- 慣れるまではちょっと大変最初のうちは、PREP法を意識するあまりに、話の構成を考えることに時間がかかります。さらに、伝える順番を間違えると、かえって言いたいことが伝わらなくなります。そんな事態を避けるためには、日ごろからPREP法を意識してみましょう。メールやチャットのやりとりで練習してみるのがおすすめですよ。
具体例をご紹介
具体的な活用方法をご紹介します。
◆ 日常会話編 ◆
【内容】
夜ごはん何食べたい?今日疲れたからあんまり作りたくないんだよね。冷蔵庫にはお肉と野菜はあるけどなにがいいかな。(心の声:作るのめんどうだな。)
【PREP法で伝える】
(結論)今日は外食します
(理由)なぜなら仕事でとても疲れたから
(具体例)冷蔵庫に食材はあるけど、今から調理をする体力と気力が今日はありません
(結論)なので、今日は外食でサクッと済ませて早く寝ましょう
◆ ビジネスメール編 ◆
【内容】
お世話になります。〇〇の件でご連絡しました。
現在進行している〇〇のプロジェクトで少し問題があります。
御社のお考えをお伺いしたく、直接お会いできればと思います。
お忙しいこととは存じますが、お時間いただけますでしょうか。
【PREP法で伝える】
(結論)お忙しいところ恐れ入ります。〇〇について打合せをさせていただきたくご連絡しました
(理由)現在進行している〇〇のプロジェクトについていくつか課題がでております。
(具体例)進捗状況の共有と今後の方針について直接ご相談のお時間をいただき貴社のご意見を伺うことで、より良い方向性を決められると考えています。
(結論)つきましては、以下の日程でご都合の良いお時間をお知らせいただけますでしょうか。何卒宜しくお願い致します。
自分の意見や考えを明確に伝えることができると相手からの使用も得られやすくなります。
また、「なんの話?」「どういうこと?」といった余計なやりとりを減らすことができるので、仕事やプライベートの場でより効果的なコミュニケーションを図ることができます。
結論でサンドイッチ
現代の人間はせっかちです。
「結論」を後回しにして話しはじめてしまうと、聞き手は結論が気になって話が入ってこなくなることも。
「結論」を先に伝えてから「理由」、「具体例」、最後にもう一度「結論」の順番で話す。
これをするだけで「わかりやすい説明」ができるあなたの話は、職場やビジネスの場で驚くほど受け入れられます。
ぜひ今日から少しずつ意識して取り入れてみてください。
そしてストレスのない日常生活を笑顔で過ごしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。