在宅ワーク

テキストコミュニケーション攻略ガイド クライアントに信頼される文章テンプレ集5選

クラウドソーシング初心者の皆さんこんにちは!

クライアントとのコミュニケーションでこんな場面に心当たりはありませんか?

「テキストだけのやりとりでうまく感情が読み取れない」
「丁寧に返したつもりだけど、なんだか空気が読めてない気がする…」
「送ったメッセージ既読スルーされてる。何かまずかった?それとも忙しいだけ?」

テキスト中心のやり取りになるクライアントとのコミュニケーションは
リアルな表情や声のトーンがわからないからこそ、思っている以上に難しいものです。

わたしも最初は、1通の返信に1時間悩んだり
実績がないから「自信が持てない」と感じることもありました。

でも、クライアントとのコミュニケーションを重ねていくうちに少しずつ分かってきたんです。

それは、
【信頼されるコミュニケーションには型がある】
ということです。

この記事では、過去の自分に教えたい「クライアントとのやりとりが楽になるコツ」をまとめました。

今まさにクライアントとのコミュニケーションで不安を感じている。
そんな方の参考になれば嬉しいです。

コミュニケーションのポイント

テキストでのやり取りが多くなるクライアントとのコミュニケーション。
そこで大事になるのは、いかに相手のパフォーマンスを下げずに業務を円滑に進められるかです。

業務を円滑に進めるには、まず【伝え方】を見直すべきです。

テキストコミュニケーションがうまくなると、相手のパフォーマンスを下げずに業務がスムーズに進み、結果的に信頼される人になります。

ポイントは「相手の脳内リソースを奪わない伝え方」

在宅ワークやフリーランスでは、伝え方一つで評価が大きく変わることも少なくありません。

つぎの5つの視点は、壁に貼ってでも忘れないようにしたい内容です。

1. 構造化されている

悪い例

お疲れ様です。新規LP制作の打ち合わせの件で、デザイナーさんと打ち合わせをしていたのですが、アニメーションを実装するにあたりCSSの追加が必要になりそうです。そのため、納期が6/30ではなく7/5と5日遅れになるのですが問題ないでしょうか。スケジュールはこちらです。
<資料URL>
実装のスケジュールを早めるため、リリースは問題なさそうです。ご確認お願い致します。

良い例

【報告】
新規LP制作について、スケジュール変更のご報告です。

【変更点】
納品予定日:6/30 → 7/5

【理由】
スクロールアニメーション追加による実装工数増
(デザイナーとの協議により決定)

【納期遅れによる影響】
影響なし
※実装予定日には間に合うように調整済み
進行表とワイヤーはこちら

<資料URL>
ご確認よろしくお願いいたします。

【報告】【変更点】【理由】【納期遅れによる影響】〈資料URL〉など、ブロックに分け構造化して送ることで、視覚的にパッと見やすくなります。

文章を読むのはエネルギーを使うもの。
構造化して読みやすいメッセージを心がけましょう!

情報は【結論→理由→補足】の順で構造化!

2. 自分の意見・提案がある

“悪い例”

お疲れ様です。先月リソースしたLPのコンバージョン率が低いのですが、どうすればいいでしょうか?

“良い例”

【相談】
お疲れ様です!
先月リリースしたLPのコンバージョン率が低いため、改善したいと思っています
改善案を考えてみました。
ご意見をいただけますでしょうか?

▼改善案
1.CTAの文言の改善案
→資料URL

2.ヘッダー文言の改善案
→資料URL

3.特典セクションを第1CTAの下へ移動
▼現在のLP
URL

「どうすればいいですか?」と丸投げするのではなく、「私はこう思いますが、いかがでしょうか?」と考えを擦り合わせることが大切です。
そうすることが、相手に考えるエネルギーを使わせないことにつながり、また自分で分からないなりに考えルカたで自然と考える力も身についていきます。

丸投げは相手の脳内リソースを奪う行為。
相手が考えることを減らせる人が信頼を集める!

3. 判断に必要な情報が揃っている

“悪い例”

お疲れ様です!
Meta広告のLP3の数値が悪いため、カットしようと思いますがどうでしょうか?

“良い例”

お疲れ様です!
Meta広告のLP3の数値が悪いため、カットしようと思いますがどうでしょうか?

<現状>
LP3 運用期間12月1日~12月15日
消化金額:150,000円 CPA:10,000円
申込率:15%
着座率:50%
成約数:0

<見解>
他のLPと比較してCPAが特に悪い状況のため、LPが原因と判断。
※他LPの平均CPAは3500円程度

<広告数値シート>
資料URL

提案がないのはもちろんNGですが、そもそも状況が分からなと相手に伝わりません。
たとえば、資料のURLを送るなら、どの部分を確認してほしいのか明記しましょう。
「●●の部分について赤字で修正してます」など、確認しやすさが大切です。

確認工数が減る=相手の時間を奪わない
スクショや画像の添付で視覚的に分かりやすい工夫もGood!

4. 回答のための選択肢を提示している

“悪い例”

来月のSNSキャンペーンの方向性についてご意見いただけますでしょうか?予算は50万円で進めようと思っています。

“良い例”

来月のSNSキャンペーンの方向性について確認をお願いします。
以下の3案いずれかでご指示ください。

<予算:50万円>
A案:インフルエンサー起用
・単価:25万円×2名
・想定リーチ:100万
・商品提供のみで実施可能な候補リスト有

B案:Instagramリール広告
・製作費:20万円
・運用費:30万円
・想定再生数:50万回

C案:ストーリーズキャンペーン
・製作費:15万円
・運用費:35万円
・想定応募数:3,000件

※本日中にA~Cいずれかでご返信ください
※各案の詳細資料は添付のPDFをご確認ください
※ご都合が悪ければ明日10時の定例MTGで検討も可能です。

「どうしますか?」ではなく「AとBならどちらがよさそうですか?」
など、選べるようにるすことも相手に考えさせない工夫のひとつです。

選択肢があることで回答工数がぐっと下がる。
オープンクエッションではなくクローズドクエッションを心がけましょう!

5. 相手への配慮がある

“悪い例”

先ほど上げていただいたLPですが、ヘッダーが暗いので明るくしてほしいです。本日中に修正をお願いします。

“良い例”

素敵な仕上がりをありがとうございます。
お手数をおかけしますが、
もう1点だけ調整をお願いできますでしょうか。

【修正内容】
ヘッダー画像のトーンを全体的に明るめに
(現状より+0.5程度)

急な修正依頼で申し訳ありません。

本日の可能な範囲でご対応いただけますと幸いです。
もし本日中が厳しい場合は、明日の午前中でも問題ありません。
よろしくお願いいたします。

言ってることは同じでも「伝え方」で印象は激変します。

テキストでの無機質なメッセージはより怖い印象を与えることもあります。
相手へ取った態度は、良くも悪くもブーメランのように自分に返ってくるものです。

テキストは雰囲気や感情が伝わりづらいので、ちょっとオーバーなくらいの配慮をするのが大事!

これらの5つのポイントを意識することで、どんな相手とも信頼関係を築ける力が身についていきますよ。

【よくあるNG例と改善ポイント】

この人、コミュニケーションコストがかかるなと思われてしまうと、評価が一気に下がってしまいます。
そうならないためのポイントをNG例をもとに見ていきましょう。

いきなり内容から伝える

相手はいろんな業務をこなしています。
そんな時に、いきなり内容を言われても「???」となります。

「〇○の件で~」と枕言葉のように使いましょう。

それっぽい表現で逃げる

「資料をお送りします、確認してください。」や、「修正しました。確認をお願いします。」と伝える場面はよくあると思います。
確認を依頼するときは、何の資料のどの部分を確認してほしいのかもしっかり伝えましょう。

どうすればいいか聞く

どうすればいいかを考えるのも仕事の1つです。生成AIが発達している現代では伝書バトのような存在は淘汰されていきます。
質問する前に自分なりの答えも出しておき、クローズドクエッションを意識しましょう。

誤字が多すぎる

誤字脱字は注意力がない人に見られてしまいます。
文章を送る際は、一旦冷静に読み直してから送信しましょう。

SlackやChatworkなどは送った後に編集できる機能があるので、送った後でも必ず確認しましょう。ただし、場合によって通知が行ってしまいますので、送信後の修正はなるべく控えたいところです。

閲覧権限が足りない

スプレッドシート、ドキュメント、Notionなどでありがちです。
見れない、開けない、編集権限がない!といったことは相手の作業時間を奪てしまいます。

反対に、閲覧権限がもらえてなければ
「閲覧権限の追加をお願いします」のメッセージに自分のメールドレスを添えると丁寧です。

へりくだりすぎる

「申し訳ありません。突然のご連絡、大変失礼いたします!お忙しいところ誠に恐れ入りますが…」なんてメールがきたら、読むのも疲れてしまいますよね。
ミスをしていないのに謝る必要はありません。
へりくだりすぎは返って相手のエネルギーを奪いかねないので注意したいところです。

実績が少なく自信がないときはどうしてもへりくだってしまいがち!
でも、自分のやっていることには自信をもって携わりましょう!

【ケースバイケースで考えたいこと】

正解がないクライアントとのコミュニケーションだからこそ、迷ってしまって時間ばかり過ぎてしまうのはもったいないですよね。
ここでは、実際によくある【判断に迷うポイント】についてピックアップしました。
正解はありませんが、自分ならこんな時どうするか?をあらかじめ決めておくと後々スムーズです。

クライアントにスタンプや絵文字はNG?

・メールでは基本NG。LINEやSlack、チャットワークでは企業文化による
・相手が使っている頻度に合わせるのがベスト
・「大丈夫ですか?」など配慮系の文には、表情系の絵文字があると柔らかく伝わる
・ただし多用しすぎない。仕事であることを忘れずに

リアクションでの返事はアリ?

・関係性が築けていればリアクションでも可
・ただし、通知が行かないため「確認した」ことを伝えるなら、返信をする方が親切

ZoomのURLはどちらが用意する?

・依頼者が準備するのが基本的なマナー
・ただし、ミーティングが多い相手の場合や、無料プランの可能性がある場合は、こちらから提案・準備する配慮があってもいい。

対応に苦慮するクライアントとのコミュニケーション

誰と、どこで、どんなふうに働くか
それを選べるのが、フリーランスの大きな魅力です。

もしも…

  • やり取りで毎回モヤっとする

  • 理不尽な要求がストレスになる

  • 対価と労力が見合わない

そんなクライアントと向き合っているなら、
そのストレスに見合うメリットがあるか?
一度立ち止まって見直してもいいかもしれません。

今の出会いがすべてではありません。
もっと素敵なクライアントに巡り会えるはずです。

まとめ:クライアントコミュニケーションは必須スキル

テキストコミュニケーションを制する者が、在宅ワーク・フリーランス時代を制します。

・相手の目線に立つ
・相手に考えさせる前に自分で考える
・言いたいことより『伝わること』を優先する

たとえ、相手がそれをできていなくても、自分のスタンスとして貫く。
そしてどんどんクライアントの仕事を巻き取っていく。
それが結果的に「信頼」に繋がり、「仕事を任せたい存在」になっていけます。

結局、クライアントとのコミュニケーションは相手の目線に立つこと
脳内リソースを奪わずに、仕事を奪う。

わたし自身、駆け出しの頃にできていなかったことが多く、今も気をつけていることばかりです。
だからこそ、この記事が少しでもあなたの役に立ったら嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。